凡人は模倣し、天才は盗む
パブロ・ピカソ

ネットサーフィンをしていると、すごく分かりやすくまとめておられるサイトとか、オリジナルのデータを公開しているサイトとかを見つけることがあります。いやーインターネット最高。日々勉強をさせていただいています。で、後日ブログ記事を書こうとした時にたまたま似たようなテーマを取り上げることがあるんですよね。

最初は頑張って先日見て勉強になったあの記事よりも、いい記事書こう!と思うんですけども、やっぱりそう上手く書けるもんでもない。ちょっと参考にもう一度見てみようなんて思って見てしまうと、あれよあれよと似てきてしまう…似せたいわけじゃないんですよね。自分の言葉で書きたいわけなんですけど、まだ自分のアウトプットになってない感じがでてしまいます。悩ましい。

そういう時に以下のツイートを拝見しました。

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私はブログの記事でしかも、たいてい悩むのはTips(ヒント)系だったり、ツールの解説だったりするので「インスパイアされて書きました」って感じでもないのですが、なんとなく色々と考えて腑に落ちたところがあったので今回そのことを書いてみようと思いました。参考にしてくれる方が1人でもいると嬉しいですが、自分にとってもよいアウトプットになればいいなと思います。

インスパイア(inspire)

「インスパイア(inspire)」は英語ですね。尊敬する作品に影響を受けて同じテーマの作品を作ることを指して使われているようです。名詞形が「インスピレーション(inspiration)」で、その動詞形。インスパイアは「思想などを吹き込む」「起こさせる」という影響を与えるような意味を持つため、あるアーティストの作品に感銘を受けて制作された作品を「インスパイアされた」作品と呼んでいるようです。自分が大きな影響を受けたものと想像するとインスパイアされたって感じが分かってきます。

また、似た意味合いで使われる「リスペクト(respect)」や仏語の「オマージュ(hommage)」は「敬意」や「賞賛」を意味し「インスパイア」と同じような用法で使われているようです。ここで挙げた「インスパイア」「オマージュ」「リスペクト」はすべて尊敬や賞賛の念が込められていて、元の作品をそのまま流用することなく、独自の表現を加えて創作されているという点が共通点でしょうか。

憧れのスポーツ選手の動き、立ち振る舞いを真似して自分のものにしたらそれは「インスパイア」されたもので「リスペクト」からくるものですよね。きっと。

RS-0 PLAY

RS-0 PLAY 出典:PUMA

1980年代のテレビゲームからヒントを得たとされるPUMAのスニーカーや、

Pixerアニメの中に散りばめられた名作を想起させるシーンたちも元ネタに尊敬の心をもって自分の作品に落とし込んでいるように感じます。

▼VimeoPixar’s Tribute to Cinema

これらを見て「パクリだ訴えてやる」という揉め事に発展するような雰囲気は一切ないですよね。まぁ、言われないと分からないというレベルまで独自性が追加されているともいえるかもしれません。

パロディ(parody)

ギリシャ語「paroidia」に語源を持つ「パロディ(parody)」は、オリジナル作品を愛のあるユーモアをもって、一部を作り替えたりしながら、少し茶化したような作品を作るときに使われているようです。風刺(社会に対する遠まわしな批評)の要素も含まれ、演劇や文学作品などに多く「パロディ」された作品があるようですが、うーん、少し理解が難しい。(参考:パロディ – コトバンク

インスパイア(影響)されて!とまではいかないけども、特徴をとらえて作り替えることで、自分たちの伝えたいことをより強調しているということかなと思います。オリジナルの作品を知っているとより滑稽で、親しみやすくなるという側面は、個人的にすごく理解できるところもあるのですが、パロディされた元ネタの作者はどうなんだろう。パロディに対する感じ方は人それぞれだと思いますが、私は一概に悪いものばかりでは無いのかなと思いました。あくまで第三者の視点になってしまいますが、揉め事とかに発展した例とかもあるのかな。あったとしたらそれはパクリって言われてるってことですよね。

パロディといって一番最初に思い浮かんだのがフランク三浦の腕時計

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大阪の笑いがスイスに通じず、訴訟に発展していたフランク・ミュラーvsフランク三浦問題は無事(?)勝訴されたようです。パロディとパクリの境界線は国が変わったら大きく違うんだろうなと思わされる事案でした。

参考:世紀のパロディ「フランク三浦」の末路 – 日経ビジネス

パクリ


パクリの語源は諸説あるようですが、日本語の「パクリ(パクる)」は転じて「窃盗(盗む)」といった意味も持っています。「パクリ」という表現は決して良い意味では使われません。オリジナル作品をそのまま流用されたときに、いわゆる「盗作」「盗用」の同意語としてパクリという言葉が用いられています。

したがって、オリジナル作品が存在するにもかかわらず、あたかも自作と見せかけて発表された悪意ある作品は「パクリ」に当たります。作品の制作には膨大な時間やコストが掛かっています。その手間を省いて他人の表現を流用した場合、モラルを問われるだけでなく、著作権侵害の責任を問われる可能性もあります。

まとめ

本稿でテーマに挙げた「インスパイア」「パロディ」「パクリ」。日常的にはちょっと乱暴に、一緒くたに使われることも多い単語です。しかし、しっかりとそれぞれ異なる意味を持っています。自己のオリジナリティを追求した「インスパイア」や「パロディ」は産み出した作品が新しい可能性をもたらしますが、パクリは元ネタの製作者の努力を踏みにじる行為です。自分の作品に影響を与えてくれたオリジナル作品への敬意やポジティブな思いを忘れず、配慮を持って扱うことがなにより大切だと思います。

自分はインスパイアされたつもりで制作した作品がパクリとして受け取られることも残念なことです。後ろめたい気持ちで参考にして、世に出すことが無いように、クリエイティブを楽しんでいけたらと思います。模倣をしっかり自分のものに変換できるのか、もしくは融合できるのかがパクリを脱却するクリエイティブではないでしょうか。

最後に、無意識のオリジナルが既存作品と似ている場合はオリジナルと胸を張って訴えて良いと思います。商標や特許はとれないかもしれませんが、そんなことはどうでもいいじゃないですか。そこで胸を張れるかどうかがオリジナルだと思うのです。

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